無機・有機ハイブリット系木材改質材とは
弊社は液体ガラス(無機系塗装)を用いて木材改質に取り組み、(一社)高知県木材協会と各学会の先生方と共同で(林野庁:木構造振興㈱)より研究資金として補助金を頂き、(液体ガラス処理木材の外構材等への利用拡大を図る為の品質管理基準の検討とその耐久性能評価試験)と題した表面処理木材保護材としての検討員会としてR3年度より3年間継続して研究を行っております。
液体ガラス(無機系塗料)は従来の木材保護塗料と比べて耐久性は高いのですが、屋外の厳しい環境下では木材を長期間景観を維持、保護する事は難しく、2年目の耐候試験では無機・有機複合型の試験も行い、キセノンウェザーメーター試験(耐候促進試験)にて複合型で5000時間(10年相当)を達成しました。
早くから液体ガラス技術を専門に扱ってきた弊社では、無機系改質木材と無機・有機ハイブリット改質木材にて使用用途に合わせた施工を住宅はもとより公園、看板、ベンチ、デッキ、遊具、玩具、家具、テーブル、食器類まで多彩な品に木材改質処理を施してきております。
無機・有機ハイブリット系木材改質材のご紹介
無機・有機ハイブリット系木材改質材による効果
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形骸化(トゲ・ささくれ・割れ)の抑制
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高耐久性
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紫外線による退色・変色の抑制
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防炎・白華現象の抑制
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防腐・防蟻
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撥水・防滑
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無機質のためアレルギーをおこしにくい
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美観向上(木目・防汚・着色可能)
耐候促進試験(キセノンウェザーメーター試験)について
屋外で使用される建築材料は、天候の影響(太陽光・温度・湿度・降雨)を受けて劣化し、初期に有していた性能が時間の経過とともに低下します。材料がこの劣化に耐える程度を耐候性と呼びます。建築物の長寿命化を考えていく上で、材料に小耐久性は欠かすことの出来ない性能であり、外装材料において耐久性能は耐久性を評価する重要な項目の一つです。
■耐候性の中心になるのが太陽光。促進耐候性試験を行う場合、その光源の
分光組成が太陽光とどういう関係にあるか知ることが重要です。
(1)太陽光の放射露光量を知る
日本の太陽光の平均1年間放射露光量を4500MJ/m2(*1)とすると、
紫外・可視・赤外の各波長毎(*2)の放射露光量MJ/m2は下表のように
なります。
*1 JIS D0205 自動車部品の耐候性試験方法
*2 CIE Publication No.85 1st Edition(TC2-17)
日本の太陽光の年間放射露光量
波長(nm)構成比(%)放射露光量(MJ/m2)
300~4006.8306
400~70044.62,007
700~3,00048.62,187
計1004,500
(2)放射露光量に応じた試験時間を算出する。
放射露光量のみから計算すると、例えばスーパーキセノン
180W/m2(300~400nm)で試験した場合、1年間露光量が
306MJ/m2(300~400nm)なので、306,000,000÷180=
1,700,000秒、1,700,000÷3600 ≒ 472時間となります。
つまり472時間が1年間相当の試験時間となります。
無機・有機ハイブリット系木材改質材 施工事例
「無機系木材改質塗装効果」事例のご紹介
いの町宇治団地集会所
外壁CLT全体へチーク調の保護塗料を施しており、四方のCLT壁のみ無機系木材改質塗装を施している。
無機系木材改質塗装はCLTと相性が良く全国的に使用されており、一般的な保護塗料(キシラデコール)との相性も良い。(2年半経過)
施工時期2020年3月
全体塗装:キシラデコール塗布
無機系木材改質塗料
キシラデコールのみを塗装
キシラデコールのみ塗装の箇所は既に撥水性能は無く、至る所にカビが付着している
キシラデコール+無機系木材改質塗装
キシラデコール+無機系木材改質塗装の箇所は現在も撥水し
続けており、吸水していない為、ビの付着は見られない。
一部汚れが付着していたが水で簡単に落とす事が出来た。
高圧洗浄
安全な無機成分のみで構成された木材用多孔質用洗浄剤を使用。毒性がなく植物にも配慮しています。カビ、シミなどを除去します。
既存木材には
当社技法「無機系木材改質塗料塗布」 +αによる改質修繕
表層研磨
表層の全面を丁寧に削り、汚れやトゲ・ささくれなどを取り除きます。木材の状態によっては高圧洗浄と併用する場合もあります。
乾燥後、素地調整を行い
①塗装”下塗り”
②乾燥後、塗装”中塗り”
③乾燥後、研磨
④塗装”上塗り”
既存木材(木製ベンチ)の改修工程の紹介
改修作業の各工程
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(0:01) ①既存木製ベンチ 改修作業前
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(0:17) ②木部”研磨”状況
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(0:28) ③研磨後、木部割れ部”パテ埋め”状況
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(0:55) ④パテ埋め部”素地調整”研磨状況
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(1:15) ⑤”下塗り”状況
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(1:47) ⑥下塗り後、”乾燥”状況
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(1:58) ⑦”中塗り”状況
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(2:20) ⑧中塗り、乾燥後”素地調整”状況
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(2:37) ⑨”上塗り”状況
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(2:53) ⑩木製ベンチ改修 完了
無機・有機系ハイブリット木材改質塗料でこんな活用も
施工可能な素材は木材にとどまらずコンクリートやほとんどの石材、タイル、布、和紙他、アスベスト対策にも有効です。
用途は建造物以外にも、食器、テーブル、家具、玩具ほか多様に塗ることもできます。
※液体ガラス中には食品衛生法取得塗料もあります。
詳しくは株式会社eステップ(イーステップ)までお問い合わせください。
TEL:(088)855-4404